ビタミンDは乳がんのホルモン依存性を高める

f-gtc (2019年1月 6日 10:51)

ビタミンDは乳がんのホルモン依存性を高める

ビタミンDがエストロゲン非依存性の乳がんをエストロゲン依存性に変換するという報告があります。

Calcitriol restores antiestrogen responsiveness in estrogen receptor negative breast cancer cells: A potential new therapeutic approach(カルシトリオールはエストロゲン受容体陰性の乳がん細胞の抗ホルモン療法感受性を高める:新しい治療法の可能性)BMC Cancer 2014, 14:230 http://www.biomedcentral.com/1471-2407/14/230  

乳がんの約30%はエストロゲン受容体を発現していません。エストロゲン受容体陰性の乳がんはホルモン療法が効きません。
カルシトリオール(Calcitriolは活性型ビタミンD31α,25-ジヒドロキシ・ビタミンD3です。
エストロゲン受容体陰性の乳がん細胞を使った実験で、活性型ビタミンD3のカルシトリオールがエストロゲン受容体の遺伝子発現を誘導して、抗エストロゲン剤による抗腫瘍効果が得られるようになったという結果を報告しています。
抗エストロゲン剤の効き目を高める目的でビタミンD3のサプリメントを多く摂取するメリットはあるようです。
ビタミンD3には様々な抗腫瘍効果が報告されています(
詳しくはこちらへ)。

抗がん剤やホルモン療法との併用も問題なく、これらの抗腫瘍効果を高める効果は十分に期待できます。1日4000 IU100μg)程度のビタミンD3をサプリメントで摂取することはがん治療に有効だと言えます。

また、ビタミンD受容体はレチノイドX受容体とヘテロ2量体を形成して転写活性を持つので、レチノイドX受容体のリガンドになるイソトレチノイン(13-cisレチノイン酸)の併用は有効です。糖尿病治療薬のメトホルミンラパマイシンとの併用も有効です。(詳しくはこちらへ)。

◎ ビタミンD3はがん患者の死亡率を低下させる

◎ ビタミンD3のサプリメントはこちらへ

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